恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「あ…あ~。食えるけど…。え、マジ?さやが作ってくれたん?」

「うん。味はどうかわかんないけど、とりあえずね。早く食べて、映画見よーよ」

当麻くんは、フライパンを覗き込むと嬉しそうに顔をほころばせた。

「…うまそ!」

「って、まだ盛り付けてないし。食べてから言ってよね」

「さや、サイコーだな。オレ…嬉しー」

ポツリと呟く当麻くんは、いつもの彼じゃないみたいだった。

なんだか泣きそうに見えたその表情は…

私の見間違いだったのかな。





食事と後片付けを済ませ、リビングでまたくつろぐ。

今度はソファで横並び。

当麻くんは私にもたれて幸せそうな表情を浮かべていた。