恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

うちのお兄ちゃんに言ってたよね。

真面目に生きるから…って。




アレは冗談なのかな。





分からない…。

当麻くんに関して、知らない事が多すぎる。

本人の口から聞ければ何の問題もないんだけど、大事な話になると当麻くんは話をはぐらかすんだ。




さっきだって、

自分の家はこの世から消えたとかって…

そんな言い方じゃ、よく分からないよ。





しばらく当麻くんのそばに座っていたけど、なかなか起きそうにない。

いびきは激しくなる一方。



…これだけ熟睡するって、昨日寝てないのかな。




当麻くんのそばを離れ、一人で家の探検をする事にした。

当麻くんの部屋、探しちゃおー。




リビングを出て、階段を降りる。まるで迷路のようなお家。

早く探検終わらせて、お昼は私が作ってあげようかな。

そう思い、まずは角の部屋の扉を開く。