恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

イマイチ家族構成が分かり辛い。

ガンガン聞いていける雰囲気じゃないのを、当麻くんの表情から…受け取る事ができた。



さっきまでの余裕の笑みは消え、ボーっとリビングから外の景色を眺めている。




「どうかした?」

「いや…別に。あ、そぉだ。昼飯、オレが用意してやろっか」

「当麻くんがぁ?」

「おぅ。これでも最近爺さんトコで訓練受けてっからな。お任せでいーなら、作ってやる」

「え~、いいの?」

そんなのめちゃくちゃ嬉しいよぉ。

「もちろん。その代わり、食ったら…オレの言うコト、大人しく聞けよ?」

ニンマリ笑うと、そのままソファに転がってしまう。




聞いちゃうよ?

今日は…

当麻くんの

好きにしてね。




なぁんて。

きゃっ。

私も何考えてるんだか。




当麻くん、案外

何もして来なかったりして…。






ソファに転がったまま、起き上がらないから

どうしたんだろーって思って

当麻くんの顔を、そおっと覗き込む。