恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

もちろん家の中も素敵。

当麻くんが映画館の代わりにするのも当然。

ホームシアター専用の部屋があり、そこは防音になっていて

かなり大きな音を出しても近所迷惑にはならないんだとか。




「どーする。ここで見る?それとも、ちょっとゆっくりするか」

「う~ん。お家見学したい」

「そぉか?大した部屋ねーケドな。まぁそう言うなら、後で全部見せてやる。とりあえず、そこ座れよ」

当麻くんはホームシアターがある隣の部屋を差す。




広いリビング…。

窓からは、さっきのエレベーターから見えた景色と同様に、この周辺の街並みが一望できた。

すごいよ…当麻くん。

こんなお金持ちなのに、どうして不良なの?

物を壊したり、人を傷つけたりしなくても…何でも手に入りそう。

家庭環境が…よくなかったのかな。継母とか。親が全く構ってくれなかったとか…。

良からぬ考えばかりが浮かんでくる。





カタン

そんな私の前に、当麻くんがグラスを置いてくれた。