恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

踏ん張りきかずよろける私の肩を、当麻くんが慌てて支えてくれた。

「悪い…」

「も~。びっくりした…」

顔が近付き、当麻くんの息がかかる。




…あれ。

「…どした?」

「ん、別にぃ」



思わず、目を逸らしてしまう。




ちょっと会わない間に

変わってしまった?





当麻くんの体から

ほのかに香る

…タバコの匂い。




また、吸ってるんだ?





「…言えよ。何かあるだろ」

「ん…。タバコの匂い」

私がそう言うと、自分のシャツを匂ってる。

「そうか?…オレまだ禁煙中だぜ」

「…ホント?」

「あぁ…」



当麻くん、

優しい瞳を見せて

私を引き寄せる。




廊下なのに…お構いなしだ。

「ここではヤダ」

周りを気にして、廊下にいる子たちに目を配る私を見て、

「わあってる」

って言い、当麻くんは自分の腕の中に私をすっぽり包み込み、みんなから見えないようにしてから…キスをくれた。