恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

お昼から来るなら…

今日は久々会いたいな。





「さや~、当麻くん来てるよ」

昼休み、教室の外に当麻くんの姿。

いち早く見つけた月ちゃんが、私に教えてくれる。

あ、本当だ。

「ちょっと行って来るね」

「は~い。次の授業までに戻って来てねぇ」

月ちゃん、含み笑いしてるし。

すぐ帰るってば。

私も当麻くんに会えたのが嬉しくって、つい顔が緩む。





「当麻くん!」

「…お~。今、良かった?」

「もちろん。ね、お散歩しよっか」

「…いや、ココでいーや」

当麻くんは、壁にすがり、その場にしゃがみこむ。

私も合わせて、隣にしゃがんだ。



「最近、学校あんまり来てないみたいだけど…」

「…あぁ、んなコトねぇって」

「髪、ちょっと茶色くしたんだ?似合ってるね」

当麻くんの髪色は、いつの間にか、派手過ぎず地味過ぎない、キレイなブラウンに染まっていた。

「何でも似合うからな」

ニヤッとして、当麻くんは私に肩をぶつけてくる。