恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「今日はまだ見てないな…。午後から来るんじゃないかな」

「…そぉ」


な~んだ。

お昼休み一緒に過ごそうと思ったのに。



最近、当麻くんと昼休みを一緒に過ごせてない。

お昼までに帰っちゃったり、昼過ぎから来たりと

彼の登校時間は、本当に適当。

会いたい時だけ、連絡があるって感じなんだ。




「じゃあね、鶴くん」

席に戻ろうとすると、鶴くんは私を引きとめる。

「あのさ…」

「どうしたの?」

「いや…いいや。さやちゃん、絹川くん多分昼から来るよ」

「うん?」

どうしたんだろ。

何か隠してるような。

…目が泳いでるし。






鶴くんと別れ、月ちゃんの元へ戻る。

「鶴、ちょっと垢抜けたよね。前は坊ちゃんポカったけど、髪型変えてちょっと良くなったんじゃない?」

「そーだね」

月ちゃんの言葉にウンウン頷く。

当麻くんと鶴くんのクラスは、うちから遠い。

だから、いつ登校してるのか…よくわからないんだよね。




たまに廊下ですれ違うと、呼ばれる時もあれば、こっち見ながらニッて笑って通り過ぎる時もあり。

その日によって、違う。