恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「そう言えばさ~。さっきの人ヤバくなかった?」

「あ~っ!私も思ったっ!さや、あれ誰?」

友達が頬を赤くして、舞い上がってる。

「ふふっ。あれ、絹川当麻だよ~。さやと付き合ってんの!」

月ちゃんが得意気に笑う。

付き合ってませ~ん、てば。

「えーっ!あれ、当麻くん?嘘ぉっ!」

「さや、何したの?当麻くん、昨日まで眼鏡だったじゃん…」

当麻くん…ねぇ。みんな絹川くんの事、よく知ってるよねぇ。

「あぁ…昨日、一緒にコンタクト買いに」

「うそーっ!いつからそんな仲良し?ちょっとぉ、天ちゃん譲ってよ!」

どっちも…どうぞ?

仲良しっていうか、

行かないと胸揉むとか…有り得ないんだけど。

苦笑いしつつ、月ちゃんに助けを求める。

「さやはね、額田先輩から絹川当麻に乗り換えたんだから。みんな、邪魔しちゃダメだよ~」