恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「ん。…でも笑った顔が怖い」

「あ、歯が今ないもんねぇ。昔ケンカして前歯折っちゃったんだって。

元々差し歯らし~よ。今は何でだろ。…また折ったのかな。去年の写真見る?素敵だよぉ」



月ちゃん携帯を開いて、みんなに天ちゃん先輩の画像を見せた。

「あーっ、私こないだこれ見せてもらった」

「うわ~、カッコいい」

みんなの視線が、月ちゃんの手元に集中する。




あ…本当だ。

天ちゃん先輩、爽やかだぁ。



にっこり笑って、髪色も今よりかは落ち着いている。

肩を組まれ隣で笑う女性は…。

「これ、月ちゃんのお姉さん?」

「ううん、違う~。どっかのオンナ」

サラッと言う月ちゃん。天ちゃん先輩が、女好きってのは…百も承知なのかな?



月ちゃんが画像を送っていくとその中に、見てはいけないものを見た。

端に小さく…金髪に目つきの悪いオトコ一名発見!

「あっ!絹川くんっ」

「え~コレ?さや、よくわかったね…。メールしよっか?」

月ちゃんニヤリと笑う。

「い…らない」