恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「さやちゃんっ!」

…うわぁ。すごい迫力。

「な…に?」




「天ちゃんと仲いいんだ?すごいね~。意外ぃ…」

天ちゃん…ね。

みんなは、私より十分仲いいと思うけど。

「仲よくないよー。あの先輩何かよくわかんないし、怖いし」

「うそ~!優しいしイケメンなのにっ。いいなぁ~、私も仲よくして欲しい」

あの…先輩

歯、ないから怖くないかい?

しかも優しいって…。私、初対面でひっぱたかれたんだよ。

みんなの反応が私にはとても信じられない。

そこへ、月ちゃん登場。



「さや~、昨日絹川当麻とのデートどうだった?」

「…襲われかけた」

「えぇっ!?」

みんなの好奇の目が私に向く。



「ていうか、無理やりキスされそーに」

「えっ?キスまだなんだ。そっか…残念」

「残念って何っ?」

「感想聞こうかと。王子とかなりタイプ違うからね~、さやどうなっちゃうんだろって心配してたんだぁ」

どうなっちゃうって…。月ちゃんそう言いながらもなぜか楽しそう。