恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

待ってもらわなくて結構。

逃げるも~ん。


絹川くんを睨むと、二ヒヒと笑ってる。

「…ヤベー。今までオレ完全なるSかと思ってたけど、さやに睨まれると…気持ちいい?快感~」

「絹川くん、変態~っ!」

絹川くんは頭を抱え、爆笑してる。




ニヤけつつ、そのまま肩を組んでくる。

「さて。今日のおサボリは何時間目?合わせるぜ」

コソッと言ってくるけど、サボらないし!

「あれはたまたまなのーっ。普段は至って普通の勤勉少女ですからぁ」

「ははっ、そっか。オレ、昼休み…例の空き教室で寝てるわ。ヒマだったら来いよ」

ヒマなわけないし。

お昼は久々に月ちゃんと食べるんだから。


絹川くんは私が何かを言う前に、肩から腕を外し

教室の中にいる天先輩を連れて、教室を出て行った。


通りすがり、天先輩はにこやかにバイバ~イって言ってたけど

…私だってわかってるのかなぁ。

疑問だよ。



教室に入ると、数人の女子が固まって話し込んでいた。

みんなが一斉に私の方を見る。