次の日。
学校に行くと、教室がざわめいていた。
…何?
「え~っ、そうなんですかぁ?」
きゃあきゃあという、女の子たちの高い声。
…先生もう来てるのかな。早いなー。
「…そ~なんだよねぇ~。へへっ」
う…
この独特な声と、喋り方は…。
まさか。
教室を覗くと、
そこには、天先輩が。
ぎゃっ、何でここにいるのぉ?
て事は、絹川くんも。
扉の陰に隠れつつ、恐る恐る教室を見渡す。
…いない。
良かったぁ。
「おっ、ラブリー」
ラブリー?
後ろから、男の声がする。
振り向く前に、お尻を触られる。
「ぎっ…ぎゃっ!」
「昨日の仕返しだ」
慌てて振り向くと、ニヤけ顔の絹川くん。
仕返し…。思わず、ズボンをチラリと見る。
「…おっとぉ。もう二度とやんなよ?今度やったら…マジで…」
絹川くんは私の耳元に顔を近づけると、ふぅと息を吹きかける。
「ひゃあっ…」
「マジで、待ってやらねーから」


