恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

お兄ちゃんお得意の、飴玉つり。

今日は手にドロップを持っていて、缶ごと部屋に置いていった。



うわぁ…

ドロップだって、懐かしいなぁ。





今日のキャンディの回し食いを思い出す。

ふう…

あのキャンディ、本当はそんな目的で持って行ったんじゃないのになぁ。





絹川くん、甘いの嫌いって言ってたね。

…そっか。

じゃあ飴玉つりは、彼には効かないワケだ。

お菓子全般ダメなのかな。






…禁煙中。

高校生がそんな事言ってる時点でおかしいんだけどね。

でもまぁ、私のためにやめてくれようとするその努力は褒めてあげる。





明日も会いたいって言ってたけど

…いつの話なんだろ。




放課後?

思わずうんって言っちゃった。






絹川くんが、元から真面目なヒトだったらなぁ~。

そしたら、

もうちょっと素敵な恋に発展したかもね。




そんな事を考えながら…

手に取った色とりどりの小さなドロップを、しばらく見つめていた。