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「ねぇ、お兄ちゃん。女将さんなんか知ってそうだったね。お兄ちゃんも女将さんのことで何か知ってることがあるでしょ!」
愛未は、少し前を先導するように歩く兄に声をかけた。
「もちろん!ただ単に旅館を選んだ訳じゃないいんだぞ。」
悟は、自慢するように言った。愛未は、鼻でふ~んと言った。
「ほら、図書館着いたぞ。」
悟は、言って先に入った。愛未は、慌ててあとを追った。
地元の図書館は思いがけない新聞記事やその土地の歩みを人よりもクリアに教えてくれるからだ。
「昔の地元紙の閲覧をお願いに来たんですが!」



