「女将さん、35年前にあった連続自殺怪事件について何か知っていますか?」 悟は、女将にそう聞いた。女将の顔が少し強張ったのを悟は、見逃さなかった。 「さて、なんのことでしょうか?」 女将は、悟を見ずにそう言った。 「そうですか?この町唯一の高等学校が廃校になるほどの騒ぎだったと聞いたんですが…。」 悟は、色々と言って様子を見た。女将の顔は、かなり強張っていた。悟は、旅館を間違えてはいなかったと思いながら女将をじっと見つめ続けたていた。