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高野美幾はいつもの夜遊びから帰る途中だった。
「誰!」
美幾は物音がして後ろを振り向いた。しかし、誰も居ない。
「誰よ!」
また音がするので、美幾は叫んで再び振り向いた。
すると、そこに居たのは黒猫だった。しかも、空き缶を転がして遊んでいた。
「なぁ~んだ。猫じゃない。」
美幾はホッと胸を撫で下ろして猫を呼んだ。猫は、ゆったりと歩いて来た。美幾は、しゃがんで猫が来るのを待った。
「にゃぁぁぁ。」
猫が急に異常な鳴き声をあげて美幾を睨み付けた。
美幾は、黒猫の異常を感じて立ち上がると後退りゆっくりと走り出した。
「にゃぁぁぁぁ」
猫は、不気味に鳴く。



