1 「あっ、もしもし。悟だけど、高遠?今、忙しい?」 悟は、同業で友達の井島新聞社の高遠高遠(しん)晋に電話した。 「今は、暇だ。」 晋は、そう生あくびをしながら返してきた。 「もしかして、昨日遅かったのか?」 悟は、電話をする時間帯を間違えた気がしてそう聞いた。 「いや、ただの寝すぎ。で、なんの用?」 晋は、眠たそうに言った。 「実はさ、今連続自殺怪事件を調べてたんだけど…高遠の新聞社にも杉並侑菜から遺書は届いていたか?」