報復サイト~正義の死(バツ)を~

  

「お待たせしました。」


 父親は、一枚の紙を持って戻ってきた。


「娘が、書いた遺書の写しです。」


 悟は、丁寧に受け取って読んだ。



 『私は…友達だと…
  思っていた人たちに
  イジメられました。

   人は、こんなにも
  簡単に人を裏切れる
  ものだと…思いまし
  た…。

   私は、もう生きる
  意味が……わかりま
  せん。

   でも、私をこんな
  めに遭わせた者たち
  に、なんの報復もな
  く死に逝くのは……
  余りにも口惜しく、
  哀しい…。

   だから、私はその
  者たちを呪います。

   この遺書の二枚目
  にその者たちの名前
  を書いておきます。