悟は、やる気が出てきた。愛未は、席を兄に譲り兄の仕事を見守ることにした。 「お兄ちゃん、コーヒーいれようか?」 愛未が聞くと兄は頷いた。愛未は、そっと部屋を出てコーヒーをいれる用意をしていると ♪♪~♪♪♪~♪~ 電話が鳴った。愛未は、ゆっくりと電話を取った。 「もしもし、どちら様ですか?」 「もしもし……。」 大きなノイズの中かろうじて声が聞こえてきた。 「ごめんなさい。ちょっと、聞き取れないんですが…。」