しかし、『死』の恐怖から逃れられない柚依は学校を辞めるか辞めないかで悩み休学をしていた。
衣理は、三人の死をイジメによる『自殺』だと思っていたから自分も自殺するとかはひとつも思っていなかった。
それよりも親友の柚依が心配でならなかった。
「あっ、もしもし柚依?」
衣理は、学校から帰る前に柚依に電話をした。
「もしもし…衣理?」
柚依は、力無く衣理の名前を口にした。
「柚依…きちんと病院に行ってるの?」
衣理は、一番心配なことを聞いた。
「外は…ね。危ないから行かないのよ。」
柚依が薄笑いを浮かべているのがわかった。



