3 「皆さん。おはようございます。今日からようやく、学校の登校を再開することができました。残念ながら三人の生徒の尊い命が亡くなりました。どうか、皆さんは命を大切にして下さい。」 学校長は力無く全校生徒に言った。 学校長は連日の警察の事情聴取やお通夜にお葬式それに、記者たちの対応と忙しく気を使うことが多かった為に疲れていた。 三人目の天田志保が亡くなってから早くも二週間が経っていた。志保の死後大きな問題も起きずにようやく静寂が訪れていた。