悟は生唾を飲んだ。
「どうして、そんなことが言えるの?」
悟は少女に聞いてみた。
「一年前、ある中学校で一人の少女が自殺した。その子の友達と思われていた少女や少年たちが次の日から自殺して全員亡くなった。二年前には二件も同じ怪事件が起こってる。」
悟さえまだ調べていないことを少女は教えてくれた。
「なんで…そんなことを君が知っているんだい?」
悟は好奇心よりも恐怖心に支配され始めた。
「調べれば解ることですよ。」
少女は穏やかに言った。しかし、それが悟には恐怖の対象になっていた。
「そんな事件は聞いたことがない。」



