衣理は言って頭を下げると柚依を支えて帰って行った。 悟も帰ろうとしたその時、一人の少女が悟の前に無言で座った。 悟は自分はもう帰るからいいかと思って席を立ち歩き出した。すると、 「自殺の続く学園をお調べですか?」 と…少し低めのよく通る声で少女が話しかけて来た。悟は、少女が気になって席に座り直した。 「何か、知ってることあるかな?」 悟は、少女が何かを知っていると感づいて聞いてみた。 「私がひとつ言えるのは…侑菜をイジメていた子たち全員が自殺するってこと。」