二人はすぐに前逢った記者に連絡を取った。
「おはよう。とびきりの話しがあるって言ってたけど。」
スクープネタを取れると思って悟は目に見える程興奮していた。
「もう、隠しておけないと…思ったの。」
田崎(たざき)衣理が思い詰めた表情で悟に言った。悟は、スクープがあると確信した。
「私たちは侑菜をイジメてた。美幾と志保の遺書は本当のことを言ってる。」
衣理は意を決して告白した。横では上田柚依が俯いている。
「イジメてたって…もっと詳しく。」
悟は食いつく。
「私たちは侑菜をイジメてた。始めは軽い無視だった。でも、侑菜は私たちに立ち向かって来た。それが気にくわなくてイジメはエスカレートした。」
衣理ははっきり言った。



