3 『志保…。私…殺されたの…。』 天田志保は夜中に自分の部屋に現れた人物に悲鳴をあげた。しかし、その悲鳴は部屋にだけ響いただけだった。 「美幾…許して…。」 志保はそう言って後退り壁に背を付けた。 『私…侑菜に…殺されたのよ…。』 美幾が言う。 志保は逃げたくてしかたなかったが身体が金縛りにあって動けなかった。 「何言ってるの!侑菜は美幾が死ぬ前の日に自殺したのよ!一体、どうやって殺せるって言うの?」 志保は怒鳴りつけた。 『呪いって…信じる。』 「『呪い』…?」