言って侑菜の父親は入院先の住所を愛未に教えた。
「また、明日来ます。」
愛未は言って外に出た。
愛未がお焼香中に悟は色々な人に取材をしていた。
「じゃあ、たまに学校をサボっていたんですね。」
「えぇ。何度か見かけたことがあります。」
お通夜に来ていた人は丁寧に答えてくれた。
「たまに昼間会うと、自主勉強してるのって言ってたわ。」
悟は漏れがないように紙に証言を書き留める。
「家庭環境はどうでしたか?」
「仲のいい家族ですよ。休日にはよく家族で出かけていましたよ。」
近所の人達は故人にいい印象しかないと言った。
「そうよ。とっても、仲良しよ。」



