愛未はその話しを聞いて胸が痛んだ。 一人娘の侑菜はとても両親に可愛がられていた。教養に必要な習い事は殆ど全てしていた。 中学で出逢った侑菜は人として美しかった。そんな侑菜とは進路で別れたが、メールでのやり取りは続いていた。 しかし、進路で別れたあと苦しい絶望の学校生活を送り堪えられずに『死』を選んでしまった侑菜。 そんな心友を助けられなかったことを悔いていた。 「おじさん、おばさんの入院先教えてくれる?」 愛未はそう聞いた。 「見舞いに行ってくれるのかい、愛未ちゃん。」