あの忌まわしい事件のあと、愛未は精神を病んでしまった。 「楠木さん。お食事ですよ。」 看護師は、言って食事を置くと出て行った。愛未は、ずっと空を見つめていた。愛未は、精神科に入院していたが全く改善は、みられない……。 愛未は、ただ…壊れた心を持って……兄の帰りを待っていた…。 いつも一緒に居てくれた兄の還りを…… 「<愛未……許しはしない…。>」 声が…… 声が聞こえる。