報復サイト~正義の死(バツ)を~

  

「そうか…。心友だったのか。」


 悟は愛未の今の気持ちを思うと何も言えなかった。


「やだ!なんて顔してるの!」


 愛未は辛気臭い顔をする兄に笑って言った。


「何時から?」


「6時半からよ。お願いね。」


 愛未は言って自分の部屋に戻って行った。



「…侑菜…。」


 愛未は言って写真を見て涙を流した。


「侑菜…。何故…自殺なんか…。」


 愛未は大切な心友の写真に語りかけていた。


… … … … … … …


「おじさん…。」


 涙ぐむ愛未を見て侑菜の父親は気がついて愛未を近くに座らせた。


「おばさんは?」


「入院してしまったよ。」