愛未は、叫んだ。
「侑菜ちゃん…妹を返してくれるかい?」
悟は、言って愛未に手を差し延べた。侑菜は、それをじっと見ていた。
「侑菜ちゃん…たった一人の家族なんだ。」
悟は、切に言う。侑菜は、憎しみに支配されていた頭がスッキリした。
<大切な…たった一人の……家族?>
侑菜の言葉を聞いて悟は、少しホッとした。侑菜が悟の言葉の意味を考えてくれていたからだ。
<そう…そうなの……。>
侑菜は、静かに言って愛未の腕を離した。愛未は、床に倒れ込むように座った。悟は、走り寄った。
<愛未…貴女を…見逃してあげる……。>
侑菜は、言ってニッタリ笑った。愛未は、背筋が凍りついた。
<悟さん…こちらへ。>
侑菜は、悟を呼んだ。



