<愛未…行かせない……。> 怒りに満ちた顔を向けてきた。 「そんなに大事?」 樹梨は、静かに聞いた。悟は、走りながら 「当たり前だ!たった一人の兄妹だ!」 と…強く言った。 「そう…行けば、死ぬわよ……。」 樹梨は、小さく言った。しかし、愛する大切な妹の為に悟は忠告も聞かずに走り続いた。 「待って、侑菜!!」 愛未は、侑菜にもう一度言う。しかし、侑菜は腕を引く手にもっと力を込めて引く。 「侑菜っ!最後にお兄ちゃんに逢わせてっ!」 愛未は、懇願した。 しかし、侑菜は許さなかった。