哀しいことに…“呪い”は、ここから始まった。 『ぎゃぁぁぁっ!』 『あなたぁー!』 樹梨の父親が首をナニかに絞められ始める。母親は、夫ののたうつ姿に泪を流しながら夫の首に巻き付くナニかを取ろうと必死だった。 『苦しい…?』 少女の声が聞こえて来た。 『誰?』 『忘れちゃったの?』 少女は、静かに言った。妻は、小首を傾げた。 『お母さん……私を、忘れちゃったの?』