「ふふふ……見なければ…よかったのに……。」 そう言って女将は否、樹梨は青年に噛み付いた。 「ぎゃぁぁぁ!!」 青年は、その声を最期に息絶えた。 忘れられるか…… この怨み。 忘れられるか…… この哀しみ。 忘れられるか…… この虚しさ。 樹梨は、囁いた。そして、部屋を“獲物”を求めて姿を消した。 生きるよりも… 死ぬことよりも… 辛いこと… あなたは…… ありましたか…? あったなら… きっと… 人など… 踏みにじれない……