侑菜は、静かに悲しく言った。乾は、怯む事なく 「あなたを安らげる場所に連れて逝きます。さぁ、あなたもお経に身をまかせなさい。」 と…言った。 <私は…消えない…。> 侑菜が言うと風が急に吹き荒れた。 体育館の窓やドアは、開いてはいない。風は、冷たく荒かった。 「やめなさい!あなたは、逝くしかないのよ。」 乾は、言った。 「逝かせないわ。」 体育館に綺麗な声が響く。 「誰っ!」 乾は、振り向いた。すると、そこには黒髪の少女が居た。その少女からは、冷気が溢れていた。