「奈々…気をつけてくれ。」
学校長は、愛おしい少女に言った。奈々は、小首を傾げたが微笑んで
「大丈夫。私、侑菜とは仲良かったし。」
と…返した。
「そうか…なら、いいが……。」
学校長は、ホッと胸を撫で下ろした。
<ふふふ…誰が……誰と…トモダチですって?>
部屋に声が響く。
「な、何?」
奈々が学校長の膝から立ち上がった。
<誰が…誰と……トモダチですって?人を…踏みにじって……笑わせないで…。>
言われて奈々は、周りを見回した。しかし、学校長と自分以外の誰もそこには居ない。
「誰なの!誰!」
奈々は、叫んだ。
<忘れて…しまったの?私は……ね。あなたに踏みにじられた…人間よ。>
奈々は、困る。言われている意味と声の主が解らない。



