ベッタリと付いているのは、やはり血だ。誰の血かは、知りたくはないが…。
「…ねぇ……何が…起こってるの……?」
奈々は、なんとか言って欲しくて声をかけるが学校長は何も言えなかった。
生徒との情事を侑菜が知っている…と言う事が学校長の問題点だった。
たとえ、亡霊であっても生徒との情事が世間にバレれば終わりだ。そう、“学校長”と言う仮面は重い。
<忘れさせナイ…
忘れさせナイ……
後悔させて……
あげる…。>
声が二人をちょっとずつ追い詰めて行く。
<ふふふ…あははは……怖い?助けて欲しい?>
声が二人に楽しそうに囁く。二人は、お互いを捨てて今居る現状から逃げ出したかった。



