愛未は、そう思っていた。 決して…侑菜の怨みや憎しみや哀しみを……解っている訳ではないが愛未は、復讐は馬鹿馬鹿しいと思っていたのだ…。 <それは…お前が倖せだから……。世の中には…生きている事が……死んでいる事よりも…苦しい者は…どうすればいい?> 愛未は、心臓が止まりそうになった。テレビが砂嵐になる。 「なっ、何!!」 愛未が、言うとテレビの画面の砂嵐が直って何かが映し出された。 『本当に、トロイねぇ。』 『ホントにキモイ。』 『つーか。人としてどうなの?』