彩禾は、再び疑問に包まれる。 「私の母親は、新聞記者だったの。でも、ある事件を追っていて…殺された。」 彩禾の心臓が高鳴った。そして、 「まさか……。」 と、彩禾は気がついた。珪が頷いた。 「そう。今、貴方を追っている“モノ”に…ね…。」 珪は、静かに言った。 彩禾は、目の前が暗くなった気がした。 「だから、とにかく逃げなくちゃ。」 珪は、言って彩禾を見た。彩禾は、珪を信じることにした。 「解りました。何処に、逃げるんですか?」