彩禾は言って黒猫に手を伸ばす。しかし、黒猫は彩禾を威嚇する。
「どうしたの?怖くないわよ。こっちにいらっしゃい。」
彩禾は、黒猫に呼びかけた。黒猫は、彩禾に威嚇をし続ける。
<おいで…憐れな哀しき子よ……。>
彩禾に声の主は、囁き続ける。
「侑菜…許して……。」
彩禾は、姿なき者にそう言った。すると、部屋の明かりが急に点滅しだした。
<哀しき子よ……こちらへおいで…。>
彩禾は、黒猫を見る。すると、黒猫の姿がなかった。
「えっ!」
彩禾は、辺りを見回した。黒猫が、窓辺に立ち姿を変え始める。
「……どう言う…こと……?」
彩禾は、青ざめ始める。黒猫の姿が黒髪の長い少女になり始めた。
「…侑っ……菜っ…な……の…。」



