「お前は……私から、全てを奪った…張本人。お前を……許しはしないから…。」 女は、言ってニッタリ笑う。 「女将、仕事のことで話しがあるんです。」 フロントを任されている、青年が声をかける。すると、中から久しぶりに声がした。 「わかりました。そこで、どうぞ。」 女将は、言った。青年は、頷いた。 「お話しします。」 青年は、話し始めた。 「明日来るお客様ですが、延期したいとのことです。」 「そうですか…。解りました。では、急遽お泊りを希望する方には遠慮なく泊まって頂いて。」