「ねぇ、美幾が自殺なんてする?」


「しないでしょ。」


 美幾の友達は帰り道にそう話した。


「だよね、絶対おかしい。」


「ねぇ、君達。学園の生徒さんだよね。」


 三人は振り向いた。
 そこには、怪しい男がいた。


「誰?」


 少女達はそう言って男をみた。


「名刺渡すよ。」


 男は言って名刺を三人に手渡した。



「高津新聞デスク 楠木(さとる)悟。って事はうちの学校のことを調べてるの?」


 三人は言った。


「そうだよ。杉並侑菜さんの話しが聞きたいんだ。」