「ねぇ。本当に…お前は何処の子なの?」 彩禾は、答が返って来ないのを知りながら聞いていた。 「にゃあぁぁぁぁ。」 彩禾は、またため息をついた。黒猫は、何があっても彩禾の側を離れようとはしなかった…。 「困ったわね…。」 言うと、黒猫は淋しそうに鳴いた。 「解ったわ。おいで。」 彩禾は、根負けして黒猫をそっと抱き上げた。黒猫が笑った気がした。