1 忘れられるか…… 憎しみを…。 忘れられるか…… 裏切りを…。 忘れられるか…… 苦しみを…。 忘れられるか…… この…殺意……。 忘れられるか…… この…人を信じる馬鹿らしさ……。 呪いの言葉が響く。 もうすぐ…この呪いが終わる……。 「―…未……愛未…。」 愛未は、いつの間にかソファーに座ったまま眠ってしまっていた。声をかけられて愛未は、目を覚ました。 「愛未、こんな所で寝てたら風邪ひくぞ。」