忘れられるか…… 憎しみを…。 忘れられるか…… 裏切りを…。 忘れられるか…… 苦しみを…。 忘れられるか…… この…殺意……。 忘れられるか…… この…人を信じる馬鹿らしさ……。 遠くで、侑菜の呪いの言葉が響いていた。 人を呪って彷徨い続けて…侑菜の魂は、天には還っていない。 「ふふふ……。」 ベッドの上に横たわる沙織を侑菜は、じっと見下ろしていた。 薄れゆく意識の中で沙織は、最期に侑菜の薄笑いが聞こえていた。