<次のニュースです。> テレビは、まだ一人でニュースを流していた。 愛未は、テレビを消して鍵と鞄を持つと家を出た。 「こんにちは。」 愛未は、杉並家のインターホンを押した。すると、ドアがゆっくりと開いた。 「いらっしゃい。」 出迎えてくれたのは、入院していた侑菜の母親だった。 「おばさん。いつ退院したんですか?」 愛未が気にして聞くと笑って 「つい最近よ。さぁ、中へ。」 と、言って侑菜の母親は家の中に愛未を入れた。 愛未は、静かに中に入ってきちんと手をついて挨拶をした。