「何言ってるの?」
「そうよ、イジメられっ子はあんたでしょ!」
みんなに激しく言われて美幾は教室から走って逃げ出した。
遠くで笑い声がした。
美幾は、走って家に帰った。
「お母さん…!私…学校でイジメられてるの。」
美幾は全速力で家に戻って母親にそう訴えた。
「そう…可哀相にね。」
母親は娘にそう言って抱き絞めた。
「お母さん…?痛いよ。」
美幾は抱く腕に力を込めてくる母親に言った。
「どうして、イジメられるかわかる?」
母親は娘に問う。
「えっ?」
美幾は、疑問の声を上げた。
「美幾が…悪いのよ。」



