報復サイト~正義の死(バツ)を~

  

「お願い…やめて…。」


 衣理は、両手を侑菜に突き出して命乞をした。しかし、侑菜は笑う。


「ふふふ…やめてあげなぁい。」


 侑菜は、楽しそうに言った。


「侑菜。私…反省してるの。」


 衣理は、誠意を込めて言った。それを聞いて侑菜が声にならない声で唸りをあげた。
 すると、急な風が吹いて侑菜の姿を揺らした。衣理は、姿が不鮮明に見えて少し胸を撫で下ろした。しばらくして


「衣…理……。」


と呼ばれて衣理は、声の変化に気がついて目を懲らしてじっくり前に立つはずの者を見た。


「…柚…依。」


 衣理は、目の前の人物を見て息を飲んだ。


「淋しい…苦しい……一緒に…逝って。」