沙織とは思えない声で言われて衣理は、息を飲んだ。 「沙織…これは……何…。」 衣理は、恐る恐る聞いた。しかし、ベッドに座る沙織は何も言わない。 その代わりとは言わないが…酷い異臭が立ち込めていた。 「酷いっ…何、この臭い……。」 衣理は、鼻と口を押さえた。 「忘れられるか…… この怨み。 忘れられるか…… この哀しみ。 忘れられるか… この虚しさ。 」 沙織が囁く。 「何?」 衣理は、沙織に聞く。しかし、沙織は、返してくれない。 「私の獲物だぁ!」 沙織は、叫んだ。