衣理は、身の危険を理解した。 「侑菜……許して…お願い…」 衣理は、そう言って走り出した。侑菜があと追う。 「助けてっ!誰か、助けてっ!」 衣理は、叫び続ける。 「待って……衣理…。」 囁くような声が衣理をさらに追い詰める。衣理は、長い駅のホームを走る。 「誰かぁー!助けてぇー!」 衣理は、助けを求めて叫び続ける。しかし、行けども行けども誰ともすれ違わない。衣理は、『死』の恐怖を背負っていた。 「助けてっ!」 衣理は、走り続けた。