沙織ではない…ドスのきいた声が響く。看護師は青ざめて何も言えないでいた。 「私は…ずっと……生き続ける…。」 ようやくまともな事を言った。 「離してっ!」 看護師は、怒鳴った。すると、掴む手に力がこもる。 「痛いっ!」 「ふふふ……忘れない……忘れさせない……お前も……喰ってやるぅ……。」 沙織は唸るように言って白目を向いた顔を看護師に見せた。 看護師は、身の危険を感じてもう片方の手でナースコールを掴んだ。 「助けてっ!助けて下さいっ!」